【ゆふ森としょかん】JR九州特急ゆふいんの森に図書コーナーが限定オープン。これは見てみたい!
JR九州の観光特急である『ゆふいんの森』に「ゆふ森としょかん」という図書スペースが2017年11月10日から2月28日までの期間限定で開設されたようです。
大分にあるカモシカ書店がゆふ森としょかんの選書をしたそうです。
ゆふいんの森は博多~湯布院間を運行している特急でJR九州の観光特急(D&S列車)の先駆けとして1989年に専用列車を用いて運行を開始された特急です。
(引用:ゆふ (列車) - Wikipedia)
車内は景色を楽しめるように高めの位置(2階くらいの高さ)に客室が設置されていたり、サロンカーやビュッフェなどついており、この特急に乗る時間を充実させる工夫がされています。
(サロンカー 引用:https://www.jrkyushu.co.jp/tabi/yufuin/)
しかし、この列車は7月の九州北部豪雨により、従来の最短ルートである久大本線(久留米~大分間)の久留米と湯布院の間をつなぐ線路が寸断されてしまい、迂回ルートで運行をしています。
博多~久留米~湯布院と経由する最短ルートの所要時間は約2時間半でしたが、現在の迂回ルートの博多~小倉~大分~湯布院(日豊本線経由)の場合、約5時間程度所要時間を要しているみたいです。
そうなると車内で過ごす時間は長いものとなり、元々ついている車内設備でもさすがに間を持たすことが難しいかと思われます。
そこで5時間の時間を少しでも楽しんでもらえるよう厳選された図書コーナーを設けて車内で本を読んでもらおうという試みになったかと思われます。
まだ図書コーナーの様子がわかる写真が出回ってなくどのようなものになっているのか非常に気になるところです。
良書を読みながら長旅を楽しむのも旅情があっていいですよね。
こうした、長距離輸送手段と本の相性は考えてみたら抜群ですよね。飛行機や新幹線、特急、都市間バスでの移動時間は手持無沙汰になってしまう空白の時間でもありますよね。
PCを持ち込んで仕事したり、スマホでネットを観たり、それが飽きたら寝るくらいしか活用することができません。
一昔前だと駅で事前に本を買い、それを読むということも入っていたかと思いますが今ではあまり見かけない光景です。
元々付加価値がある観光特急に良書が選書された本棚があるということはそれだけでも付加価値がさらに上がるように思えます。
ホテルなどのラウンジにも本棚を設置されているところは多くありますが、そのほとんどは本棚を編集したり、維持するノウハウがないためぐちゃぐちゃの本棚になっています。
そうした本棚を編集する仕事として幅允孝さんのようなブックディレクターという仕事もありますが、まだまだ一般的に知られていないのが実情です。
本の価値を高めるにはそうした活動をどんどん広める必要があるかと思います。
それでは今回もこれでお開きです。
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