ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

書店員だった頃、鼻血に染まった絵本を出されたことがある話。

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出オチですが、このレアケースを経験したことがある書店員は少ないのではないかと思い書いてみました。

小型店舗で勤めていたときのことです。いつものように店内で作業(たしか品出しだった気がします)をしていた時、「すみませーん」と児童書コーナーのほうから女性のお客様から声をかけられました。

ふと児童書コーナーをみると少年(5歳くらい?)が平台の前でかがんでおり、声をかけたお客様はその子のお母さんでした。

「すみません、子どもが絵本読んでいるときに鼻血だしてしまって・・・」

少年の手元をみると当時人気商品だった「こびと図鑑」が開いた状態で見事に赤くなっていました。
開いていた両方のページ8割程度が真っ赤になっていました。
少年は片方の鼻の穴にティッシュを詰めていました。

お母さんのお客様は焦って「これ、弁償するので」と申し出いただきましたが、本は返品することができるので大丈夫ですと答え、とりあえず血だらけになった本を預かり、その場はそれで終わりました。

本来、本にひどい汚破損が発生した場合は出版社にFAXで連絡し、返品の許可をもらいますが、今回は初めてのケースだったので電話で出版社に返品許可をうかがったところ、「鼻血で汚損して」と伝えると担当者も笑いながら返品を承諾していただきました。

きっとその本は出版社で裁断処理されたことでしょう。

ちなみに、私が書店員として働いていたころ、子どもの生理現象で対応したのは鼻血が1回、嘔吐が2回、そしておもらしが1回でした。

やはり、書店は自然と子どももある程度集まるお店でもあるのでそういった経験はつきものかと思います。

あと、レアなケースで返品したのがお店で雨漏りしてしまい、雨水に濡れた商品を返品したことも数回ありました。
もっとレアなのが、粉末式の消火器をイタズラされて商品が粉まみれになったのもありました。

そのときはお店にいなかったのですが、防犯カメラで消火器が噴射されて空中に粉が舞って真っ白になっているのは忘れられません、、、

書店では日々いろんなことがあります。

それでは今回もこれでお開きです。

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