ぼさとの定規

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堀江貴文『好きなことだけで生きていく。』「今、ここ」を生きれば心が自由になるという言葉がすごい。【読書感想】

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好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)
 

 堀江さんのように強い方が「好きなことだけで生きていく。」という言葉ほど説得力があるものがあるでしょうか。

仕事と遊びとは何なのか。人生の時間は限りあるものだから、無駄を省くことは当たり前であるという切り口で堀江さんが仕事観、人生観、無駄の多い日本社会の風潮について述べています。
各章のタイトルを見ていただくとよりわかりやすいかと思いますので転記します。

第1章 僕が唯一背中を押せる場所
第2章 はじめの一歩はノーリスク・ハイリターン
第3章 僕らには無駄なものが多すぎる
第4章 「好きなこと」だけするためのスキル
第5章 不器用なあなたに伝えたいこと
おわりに 僕の好きなことは「おせっかい」なのかもしれない

特に同意見なのが、第三章の無駄を省くという感覚がないという指摘です。

日本社会ではIT化している世の中でも無駄が美徳(電話より対面で話したほうが熱量が伝わりやすいなどの迷信)という行為が合理性のかけらもない常識をまずを疑わないければ自由への道が開かないという指摘はごもっともです。

AIの進歩により、すでにこの時代は産業革命以来の革命期を迎えようとしています。堀江さんはAIの仕事進出を肯定的にとらえるか、否定的にとらえるかによってその人の知性がバレる言わば「現代の踏み絵」である。と断言しています。

これもうなずけます。AIに仕事が取られるから職がなくなって不幸になるということは起こりえないはずです。
今まで人間がやらなければならなかった仕事をAIが代わりにやるようになることで自由になれるはずです。それなのにも関わらず、「AIに仕事が取られて不幸になる」ということはAIを使うという視点に立てていないとの指摘は鋭いと思いました。

ほかにも鋭すぎる指摘の数々です。現代社会のシステムとテクノロジーの進歩により現代のシステムが旧態依然なのでシステムが崩壊しているという焦点を中心に話が広がります。
現代社会のモヤモヤの正体はこのシステムとテクノロジーとのギャップがあまりにも大きすぎる点だと私も思います。
古いシステムを使い続ける例として学校の教育システムや学歴などのブランド意識、正社員になって結婚して、ローン組んで家、車を買って、、、みたいな型にはまりすぎている価値観などがあたるかと思います。それらもこの本では気持ちいいくらいバッサリと切り捨てています。

この本で一番素晴らしいところがこちらです。

「今、ここ」に集中すれば、あなたの心は自由だし、決して不幸せなんかじゃない。
(引用:P80)

 過去や未来に思いをどうしても人は馳せてしまいます。しかし、過去の嫌なことを思い出したり、将来を考えて不安や心配の気持ちを抱くのではなく、気持ちを「今、ここ」に集中することが心が自由になるという指摘です。

「必ずうまくいく」と潜在意識を強く作ることが成功の行動原則であると説いています。

この本はこの部分だけで十分価値があるくらい素晴らしい言葉だと思いました。

時折、ホリエモン節がさく裂し、とがっている内容ではありますがほぼこの本の内容は正論だと思います。

一読の価値あります。

それでは今回もこれでお開きです。

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