ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

ゴールデンウィークは「社畜のひきこもりウィーク」消費低迷って言われてますが、日頃の働き疲れで混雑しているところへ行って疲れたくないんだよ!

news.careerconnection.jp

 

今年のゴールデンウィークは中日の5月1日と2日の二日間を有給などを使えば最大で9日間になるようです。

上記記事をみて興味深かったのがゴールデンウィークの使い方について約17%が「ひきこもる」という使い道をすると答えた方がいるようです。
上記記事でその理由についても記載されており、「混雑が苦手」や「体を休めるため」などもっともらしい理由がありました。

調べてみるとゴールデンウィーク期間で交通機関が混雑したりだとか、レジャー商業施設で混雑し始めたのは1970年代からのようで、そのころから最低でも5月3日から5月5日までで3連休はあったようで、5月4日は1985年以前までは平日でしたが比較的代休などを入れやすい日取り(飛び石連休)のため、その3日間を使ってどこかへ行こうという意識が生まれたようです。

海外のように1か月以上休みがあるバカンス休暇のような制度はない日本ではこういった祝日が絡む連休は貴重です。
バカンス休暇の概念がないからこそ、祝日数を日本では多めに取り入れており、少しデータが2013年調べと古いですが、世界各国と比較すると第三位になるそうです。(参考:マーサー、年間祝祭日数世界ランキングを発表 - プレスルーム | マーサージャパン
祝日の数だけ見ると確かに休んでいるほうではありますが、実態は祝日や日曜日でも出勤日になっているところがあり、また、サービス業や小売業などは当たり前のように休みがありません。さらに、大体の小売業やサービス業では祝日に出勤してもそれをほかの日に振り返るシステムなどはなく、結果として年間休日が短くなってしまいます。

そもそも、ゴールデンウィークやお盆、年末年始と日本でレジャー商業施設や交通機関が混雑してしまうのは大型連休があまりにも一極集中しているからと常にいわれ問題になっていますが、一向に改善される余地がありません。それでいて、消費が消極的だから消費を促そうとプレミアムフライデーを施策してみたりとありますが、まず有給取得率を100%にあげたり、バカンス休暇を導入した企業には補助金を出すなどの国として、国民が休める環境の法整備や政策を打ち出したほうがいいのではないかと私は思います。
最初の話に戻りますが、普段休みなく働き、せっかくの大型連休でもどこに行っても混雑していて「疲れて」帰ってくるより、家で日頃の疲れを取りたいというところに少し、日本の労働環境の闇をどうしても感じてしまいます。

それでは今回もこれでお開きです。

 

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