ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

日本人の1か月の自由時間が207時間(一日当たり6.67時間)しかない件について。残業最大100時間でも、働きすぎぃ

 

ようやく日本でも残業規制を法律で始めるようですが残業の時間数が最大100時間まで結局許容されるらしく、世間は大荒れのようです。

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また、これを書いてる途中で気が付いたのですが、これが話題をよんでいるようです。

anond.hatelabo.jp

そもそも、一か月の基準時間として22日出勤で176時間労働が基本であり、そこに100時間の残業が乗ると276時間、一か月(31日計算)で744時間なので単純に考えて37%の時間が労働に使われています。そこから、日本人の平均通勤時間が1時間(通勤時間の平均は電車でどの位?長い人は更に時間が長くなる?)なのでこれを勤務日数22日×2(往復)=44時間。日本人の平均睡眠時間が7時間×31日で217時間なので、睡眠時間と労働時間、通勤時間合わせると537時間。そこから自由時間を換算すると207時間(一日当たり6.67時間)しか自由時間がないことになります。

まとめるとこんな感じです。

 

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少し働きすぎですよね、、、


さらに今は共働きが当たり前なので家事の時間、そしてもともと自分の趣味の時間を考えると、どうもバランスが悪いような気がします。

そこで、勝手にあるケースに分類して、それぞれのケースで労働と生活の時間配分がどのようなバランスになっているのか検証してみたいとおもいます。

 

1、仕事命タイプ
このタイプは8時間労働はもちろん、残業もいとわず、一日12時間以上、職場で過ごす。休日は体力回復するために寝るだけで一日が終わる。時に休日出勤をする。仕舞には仕事が大好きだから、仕事が趣味です。と言い始める。
もちろん家のことはほったらかしになるので、独身者が多く、親元で暮らしているか、一人暮らしでもひどく部屋が汚い。

 

2、バランスタイプ
8~10時間を職場で過ごし、通勤時間を合わせると12時間が経過している。しかし、仕事はお金を稼ぐ場所と割り切っており、仕方なく働いている。休日は疲れているのを無視して遊び、家事も休日にまとめて行うか、睡眠時間を削って平日仕事後に家事を行う。既婚で子供を持っていない共働き夫婦など。

3、フレックス制、ホワイト企業タイプ
7~8時間労働におおよそ収まっており、管理職でない限りほぼ計画した時間通り、または定時に帰る。会社がしっかりしている分、人間関係など余計なストレスを抱えていない。もし、ストレスがあったとしても他のタイプより余暇が多いので、趣味、遊びで発散でき、かつ家事もこなすことができる。

 

4、フリーランスタイプ
基本、好きな時間で好きなようにすればいいが、案件の数をこなさなければ、収入が滞る。そのため、不安から追われるように案件を取りすぎて12時間以上働く人もいる。バランスさえ取れれば、お金と時間の両立は可能だが調整が難しい。

 

などなど、もっとたくさんケースはありますが、労働時間がいかに生活を窮屈にしているかわかりますね。。。 


本来、健康に一番いい睡眠時間は8時間程度ですが、日本人が身を削って時間を作っている割に、日本の都市一極集中の構造により、通勤時間は長くなっています。さらに、追い打ちをかけるように高度経済成長期から変わらない風土による長時間労働がうまく重なって、日本人の自由を奪っているといっても過言ではないかと思います。
残業100時間制限を付けたところで結局は変わりはないのです。
根本的にまず、残業を絶対しないという風土作り、そして、できるだけ8時間以下の労働に持っていこうという意識が必要だと思います。

高度経済成長期の日本は世界一というもはや老害思想になっている考え方を早急に取っ払うべきです。

 

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