ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

キレるお年寄りにいびられる若者。サービス過剰に求めるモンスタークレーマーが怖い件について。

 

news.yahoo.co.jp

この記事でもあるように、「キレる高齢者」が増加しているのは団塊の世代がすでに高齢になっており、日本の人口構成比で一番多い世代ということもあり、もともとの分母の数が多いことや現代社会の高齢者に対して風当たりが強く、疎外感や寂しさの裏返しでこういった行動にでるという内容でした。

確かにこの記事では上記の内容などからという理由にはとても納得できます。しかし、私がこの記事を読んで一番思ったことは現在高齢者の中心である団塊の世代が現代日本社会を構成、成熟させるときに現役であり、今の日本にあるサービス文化や現代社会での「常識」を構成してきました。
また、記事にもありますように団塊の世代よりも上の世代に社会で強要され、もまれてきたということも知らないうちにフラストレーションになっているのではないかということも一理あると思いました。

老化が原因で脳が委縮し怒りやすくなるということもわかりますが、それだけではなにかあったらすぐに怒鳴り散らすという行為はなかなかしないような気もします。

その怒りのスイッチになっているのが、消費者として利用しているサービスにおける不手際だったり、サービスに対する不満だったりします。そもそも直接的に接する業態であるためにサービス業、小売業がそういったキレる高齢者の餌食になっているのではないのでしょうか。

 

www.reform-online.jp

キレる高齢者もサービス業で見ると「モンスタークレーマー」の一員です。上記記事で最近のモンスタークレーマーの傾向について調べてみたところ、二つの種類が増えていることがわかりました。

・強情型 どんなに説明しても中々納得してくれないこと。特にインテリでプライドの高く、自己中心的な人が多い。
・狡猾(こうかつ)型 どうすれば企業側が困るか理解しているクレーマー

両方のタイプともに困ったタイプです。しかも、ある程度社会のことを知っていなければ上記のようなクレームはすることができないはずです。

 

話は戻り、結論としては今のキレるお年寄りの増加は現代社会を形成した苦労人であるからこそ、自分に適切なサービスがされなければすぐに怒り出すということです。

先人たちが気づいた日本のサービス文化確かに世界にも誇れるほど、すごいものです。コンビニのアルバイトもホテル並みに接客するとかつては世界の方々に言われていたようです。

しかし、その文化に慣れ切った今の日本人は「サービスは出来て当たり前」「間違えがなくて当たり前」といった正しいか間違っているかの二極の倫理だけで、間違ってたら、叱咤するというあまりに心ないことしか思いつかなくなっているのはとても残念だと思います。

少しでも許す気持ちを持ち、消費者、サービス提供者双方とも気持ちよく生きることができないのかと思いました。

それでは、今回もこれでお開きです。

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