ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

最近の日本は世界一ってなんよ?

 

ここ最近ではないかもしれませんが、テレビでも、書籍でも「日本のここがすごい」的なことをアピールする番組ばかりで、恥ずかしく思います。

 

大体、人もそうですけど、自信がなくなったときに自慢をするって風潮、そんな感じがこの世界一って叫びまくってる感覚と同じに見えるのです。

この風潮が見られるようになったのは2013年くらいからだと思います。単純に2013年から考えるともう4年もこの風潮が続いているのかと思うと、さすがにもうブームが去ってもいいでしょって思う時期ですが、減らずに増えている一方に感じます。

 

景気停滞がそもそも25年程度過ぎているし、GDPも横ばいだし、幸福度も低いし、経済でのマイナス要因が「日本ダメじゃん」ってことになっているから、戦前、高度経済成長期の貯金である日本の技術はすごい!をクローズアップすることで、駄目じゃないでしょってことを洗脳しているようにしか思えないんです。

 

だから、日本の技術は世界一!ばっかり叫んで、インターネット普及後のグローバルについていけず、しょっぱい感じのもの、ことしか育たないんだなって感じですよね。

それだったら、体育会系の「コミュニケーション」を独自の文化として紹介すればいいのにと思っちゃいます。

残業することが美徳、家族と過ごす時間がなくて、美徳、飲みにケーションで結託するのが美徳、そういったことをジャパニーズ素晴らしい!って紹介すれば、その異常さにどれだけの人が気が付くことか。

 

近視で見ると日本は高度経済成長期のカイゼンの感覚のまま時が止まっており、近視だからこそ、同調主義が一番いいとか、満員電車に揺られなきゃならないとか、個人を犠牲にすることばかりで、こんなんじゃ、幸福なんて感じられませんよね。