ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

【持たない幸福論 pha】最小限に生きるという選択も悪くはないと勇気付けられます。

例えば、大学に出て就職をして定年退職まで働くことが美徳であったり、何歳までに結婚しなければ負け組であったり、すべての事情を自己責任論で諭されてしまい話し合いにもならないような人生プランのレールが引かれており、レールから外れると集中砲火をくらいます。

また、いざレールの上を走っていても仕事をはじめあらゆるプレッシャーを感じ息苦しく人生を送り、気が付けば自分を見失っているそんな生き方が何故か普通であると扱われて「それが普通なんだ」と自分でも言い聞かせて何かに追われて生きていく・・・。

なんだか、そういう生き方キツくない?というのがこの本のメインテーマになっています。

例えば、働きたくないし、お金に縛られた生き方をしたくないし、家族を作らなくたってシェアハウスなどに住めば仲間がいるから寂しさを感じない。
ギークハウスプロジェクトというシェアハウスの発起人phaさんが実践しているそういった社会に縛られずにどのようにして生きていくかということが書かれている本です。
phaさんは過去にはこんな魅力的な本も出しているみたいです。

なんか、普通とされている生き方モデルがすごく高いところに設定されていて、実際にそれを実現できるのは全体の半数以下くらいの人だけでしかないのに、「真面目にやっていればそれをみんな普通に達成できるはず」というプレッシャーが社会全体に漂っている気がする。しかも、それをうまくこなせずに「普通」からかずれてしまった人をカバーしてくれるようなセーフティーネット的な仕組みもあまりなくて、「普通」からかずれた人に対する世間目は冷たいし、自分に厳しい真面目な人が多いから「普通のことができない自分はなんてだめなんだ・・・・・・」って自分でも自分を追い詰めたりしてしまう。

(引用:文庫版11p)

だから、なにもそういったことに縛られずに生きていけるから大丈夫だよというメッセージ性が強く感じました。

もちろん働く選択もありですが、働かないでゆるく生きる生活だってありじゃないのということです。

働いて社会に身を置くということは自然にお金にも縛られる行為をしているということでもあり、結局はお金を雑に使うことになり、収入が多くても貧乏になる人は数多くいます。

自分にストレスなく自分の時間をゆっくり使って楽しみ、暮らすということもありではないかと考えさせられます。

 それでは今回もこれでお開きです。

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