ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

【感想】ゴースト・イン・ザ・シェル(原作:攻殻機動隊)を吹き替え版で鑑賞。吹き替え版でもビートたけしの声は日本語のままでした。

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私はかれこれ10年来の攻殻機動隊のファンで、ゴースト・イン・ザ・シェルは1995年公開の押井守監督映画のほうも観ましたし、原作コミックも読んでいます。

攻殻機動隊とは近未来で武装が許可されている政府直属のテロや要人の防衛を主なあ任務とする組織、公安九課を舞台に数々の事件を追っていくSFサスペンスです。上記記事にもあるように公安九課をまとめる課長の荒巻役を務めているのがビートたけしになります。日本人では唯一のキャスティングです。(※追記4/23 16:00 桃井かおりもキャスティングされていました。ご指摘ありがとうございます。)ビートたけしのみ日本語で演技をしていたのですが(ビートたけしのセリフシーンに英語字幕がついていました)、こういった意味があったのかと納得しました。
原作についてはこちらのサイトで詳しく解説されていましたのでどうぞご覧ください。GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊、イノセンスとは | RENOTE [リノート]
「荒巻 ゴーストインザシェル」の画像検索結果※原作の荒巻はこんな感じのシブい課長です。(引用:GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊、イノセンスとは | RENOTE [リノート]

今回、ハリウッドリメイクということで予告からすごくワクワクしました。押井守監督のアニメ映画のシーンを忠実に再現されているところにもう目が行きました。

いつも洋画を観る場合は字幕で観るようにしているのですが、今回も当初は字幕で観て、主演のスカーレット・ヨハンソンの演技をみてみたいと思っていたのですが、吹き替え版の主要3役(素子、バトー、トグサ)がアニメ版そのままのキャストになっているということで、吹き替え版で観ました。

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 さて、ここから吹き替え版での感想です。(ネタバレはないです)

最初からすっと入り込むことができたのは世界観を知っているからというのも大きいと思います。何より、吹き替え版で期待したとおり長年、アニメ版攻殻機動隊で親しんできた声で実写を観る不思議な感じでしたが(いい意味で脳がびっくりする感じです)序盤ですぐになじみ夢中で観ることができました。

吹き替え版でも字幕版と同じようにビートたけしの声になっています。(吹き替え版のためのアテレコではなく、字幕版音声そのままです。)荒巻の声は観ると、もう一人の主要人物である荒巻の声がビートたけしのままでちょっと違和感がありましたが、これはアニメ版のイメージが強いだけでこれはこれと割り切ってみることになります。

実際に劇場で観ても荒巻の原作イメージよりビートたけしが歳をとっているため、「老年の荒巻」のような感じです。役者ビートたけしの落ち着いた感じが出ていい感じでした。

ハリウッド版そのものの感想は、スカーレット・ヨハンソンの演技がとにかく動きにキレがあって、アクションは文句なしでした。
トーリーは原作のゴースト・イン・ザ・シェルを基軸にしつつ、アニメ版(S.A.Cなど歴代作品を含め)、原作の要素を合わせ、最終的にはハリウッド版独自路線の設定やストーリーを打ち出していました。
トーリーはゴースト・イン・ザ・シェルのアニメ版を完全になぞるわけではなく、いい意味でハリウッド映画としてのまとまりがありました。
なので、原作に沿った内容を期待してみるとちょっと残念に思うかもしれません。

個人的にはハリウッド映画として楽しむことができて満足でした。

それでは今回もこれでお開きです。

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