ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

24時間営業する理由は消費者の「ないよりあったほうがいい」という贅沢な思考も原因だよね。コンビニも当番制で24時間営業する店と休む店を作ればいいのにって思った。

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便利であることに越したことはないと思います。
例えば、24時間営業をしているコンビニなどの商業施設や鉄道や飛行機、郵便局などインフラ、蛇口をひねるとすぐに出てくる水や、電気、安定したインターネットサービスなどなど、24時間どのタイミングでも空いているという安心感と利便性は一度手に入れるとそれが当たり前となっています。

上の記事では、消費動向として確かに深夜時間帯の売り上げが下がってきており、24時間営業をするにあたって採算が合わなくなってきているというのが大きな理由として述べられていました。

また、労働環境の改善のために24時間営業をやめたり、営業時間を短くすることで従業員の満足度を上げるということも目的の一つとして挙がっています。

以前、ここでも下記記事で紹介したとおりです。

bosatonozyougi.hatenablog.com

24時間営業など、過度な営業を縮小する動きは賛成です。
特に深夜帯は生活をするうえで最低限のインフラさえあればいいと私は思います。たとえば、電気、ガス、水道が止まらなければ、十分生活できます。もしものために病院は今の制度のように当番制にして夜間はひらておくべきものだと思います。また、現代ではコンビニもインフラの一部という認識があります。もし、インフラとして認められているなら、深夜にお客さんが極端に少なくなる郊外のコンビニ店舗は病院と同じように会社の垣根を超え、エリアごとで当番制にし、24時間オープンのお店と休みのお店があるというようにすればいいのではと思います。全部のお店が24時間営業やる必要はないと思います。
都心部ではそれなりに需要はあるかと思いますが、郊外や地方では半径10キロあたりに深夜帯利用するお客さんがどれだけいるのかわかりませんが、たかが知れているかと思います。

今までの日本では消費者が贅沢を言いすぎているように思えます。
「24時間休まず営業していて偉い」「24時間いつでも開いているお店だからこそ信頼できる」とか、日本人の大半は根性論で企業のブランドを感じていました。

しかし、その考え方がやがてどの時間も開いていて当たり前になりましたし、深夜帯にお店が開いていなければ、「なぜやっていないんだ」と横暴な考え方になりつつあります。「ないよりあるほうがいい」というのがどれだけの無駄や無理をつくってしまったかを今一度消費者は考える時がきていると思います。

人力だけで24時間営業するのはもう、限界があるかと思います。特に日本は超少子高齢化社会です。人手が足りなくなっているのにもかかわらず、人手がいることを維持することに意味はあるのでしょうか?

今回もこれでお開きです。

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