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ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

北海道から出たくない・・・。なぜ北海道の人は道外に出ることが億劫なのか道産子が考えてみた。

 

すべての人が当てはまるわけではありませんが、昔から北海道在住の人は道外へ出ることが少し億劫に思う人が他の都府県より多い気がします。
例えば、高校の修学旅行以来、道外旅行に出たことがないとか、東京出張以外で道外に出る旅行を選ばないとか、就職活動をする際もまずは道内に住むことを前提に考えたりとか、大学だけ道外に出て、北海道に戻って就職するだとか、他の地方に比べて地元志向が強い気がします。
極端な例だと高齢の方(今だと70~80歳以上くらいの世代)は、道外から出たことがないという話もごく自然にあります。

今はLCCの登場などで飛行機も1万円を切って乗ることができるようになりましたし、北海道から他の都府県へ出向くことはそこまで億劫なことではないと思いますが、それでも長期休暇の旅行に選ぶのは車でドライブする道内旅行だったり、道内の観光地を巡る道民が多いのです。

実は北海道の観光客がどこから来ているのかという統計があります。その内訳が以下の通りになります。(参照:平成27年度 北海道観光入込客数調査報告書(本編) (PDF)

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上記の数字は2015年度の北海道での日帰り客と宿泊客を合わせた観光客の統計になります。
この数字でもわかるように北海道観光をする人のうち、約8割以上が北海道内から来ている観光客ということになります。つまり、道民が道内旅行を選んでいるということがこのデータでもわかるかと思います。

さらに、裏付けデータとして2015年度調べで北海道民の旅行に関する意識調査の結果も見つけました。(参照:道民の旅行に関する意識調査 - 北海道新聞広告局)それによると、道民の約73%が国内旅行に行きたいと答え、国内の中でどこに行くかという回答に「北海道」を選んでいる人が約6割以上と圧倒的な数字が出ています。次に割合が多かったのは「関東」で3割でした。

この観光のデータだけでも道民がいかに外に出たくないのかがわかります。

ここからは私の推測になってしまいますが、要因の一つに北海道の広さが関係しているかと思います。
北海道の面積は日本の国土の約2割に当たり、その大きさは約8万3千㎢であり、オーストリアの国土とほぼ同等の大きさのようです。そして、県庁所在地の札幌と周辺の都市圏人口を合わせるとおおよそアラブ首長国連邦のドバイと同程度になります。つまり、単純に人口規模だけでみると一国の首都として見ることもできます。

つまり、北海道の面積が広大すぎるため、他都府県ではちょっと旅行にと隣の県に行く感覚が北海道内で完結してしまうということが言えるかと思います。
例えば、札幌から知床に旅行に行くとすると(約422キロ離れています。)最低でも2泊3日は必要な旅行になりますので、それだけで旅行欲を満たすことができるかと思います。

なので、他都府県に用事がある場合や、目的地がある場合は旅行に行くかもしれませんが、それ自体が大旅行のイメージになってしまうので、旅行にしても億劫になってしまうのかと思います。

また、北海道は札幌の一極集中構造になっており、札幌の影響力が他県の東京並みに強いことが道外へ出て新たな生活基盤を作りたくないという要因にもなっているかと思います。
たとえば、平日の夕方のワイドショーは全国放送を流さず、キー局ネットの4社がそれぞれ独自の情報番組を流しています。16時から19時まで地元情報(主に札幌中心のわだいですが、、、)が毎日流れていることは他県ではあまり例がないかと思います。

北海道の地方出身者は都会に行くなら、まず東京より札幌に出ようとなるわけです。他国では首都レベルの都市機能が札幌にはあるのでそうなるのも、うなずけるかと思います。

結局、北海道内であらゆることが完結することができるので、出るのが億劫になるのかと思いました。
ある意味、日本でありながら別な国に住んでる感覚になっているのかもしれません。

それでは今回もこれでお開きです。

 

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