ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

「LEGO(レゴ)に興味を持たせるのは難しい」という記事。主観だけの言いがかりではありませんか。

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私はLEGOが好きです。
好きすぎて子供の時に集めたLEGOをいまだに手放すことができないくらいです。もちろん、LEGO社が倒産寸前までいったところからV字回復したことは知っていますし、最近報道された減収報道にも目を通しています。

 LEGO社が自分らしさを見失ってしまい、経営危機になった経緯その後のV字回復については下記本で詳しく記されています。

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理

 

 LEGO社が13年ぶりに減収したのはこんな理由からみたいです。

business.nikkeibp.co.jp

 

そして、今回の本題が下記記事読んで、正直な感想としてこじつけ感がすごくするのとアンチLEGOにあふれていて為、LEGO好きとして反論したくなってしまいました。

zuuonline.com

上記記事ではこのように言っています。

息子にレゴを買い与えて気づいたことがある。「レゴに興味を持たせることは思っていたより以上に難しい」ということだ。

今の子供は生まれながらにしてテレビ、映画、ゲーム、スマートフォンといった刺激的なものに囲まれている。幼い子供のモニター利用時間は短いに越したことないが、子供の声が騒音扱いされる昨今、公共の場で子供を静かにさせるためにスマートフォンに頼らざるを得ない親は少なくない。

そのため、子供はレゴに興味を持ち始めるより以前から刺激的で与えられるコンテンツに慣れているのだ。

設計図を元に組み立てるシリーズは別として、4歳からを対象とするレゴ・クラシックは想像力を必要とする。想像力を育むためには、親自身がモニターから離れるのは言わずもがな、それに加えて、読み聞かせや外遊び、室内でも共に手を動かして遊ぶといった日々の努力が不可欠だ。筆者を含め、現代の忙しい親にはこれがなかなか難しい。

 要約するとスマホなどの普及により、乳児の時から刺激になれている子供はLEGOよりも刺激的なコンテンツになれている。また、現代社会(日本)の子育てする親は忙しいからLEGOをはじめ創造力を育む遊びには時間を割くことができない」とのこと。

うーん。

それは日本で育休が取れない社畜で忙しいお母さんだけの価値観で物事を偏った目線で見ていませんかと思ったわけです。
レゴは全世界どこでも愛用されているものであり、世界の育児環境は当然、現代の日本より優れていますし子供と親が一緒に過ごす時間も日本より当然あるわけです。
なので、日本の価値観だけでLEGOに興味を持たせるのは難しいというのはそもそも論点がずれています。

そして、なにより大切な前提としてLEGOの最大の魅力は子供自身が自分の世界を表現して遊ぶことが醍醐味でその子が興味が持つか持たないかはLEGOに触れたときにその子がその魅力に気づくか気づかないかの問題であると思います。

LEGOの魅力に気づいた瞬間、時間を忘れてブロックを組み上げていきます。

LEGOなどブロックで遊んでいる大体の子供はトンデモない集中力でLEGOを凝視して無我夢中で組み立てているのがその証拠です。

つまり、LEGOに触れる機会さえあれば、大人が介入せずとも興味を持つのはたやすい玩具であるとも言えます。

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そもそも、売上減退の理由も今まで2桁成長をしてきたものがその成長過程で組織が複雑化したことが主な原因であるとCEOのクヌッドストープ氏がインタビューで語っています。

確かに売り上げ減少もしていますが、子供向けのコンテンツの多様化、刺激化がLEGO離れにつながり売り上げが減退したといわれても正直、説得力に欠けます。

その後に続く文章もアンチLEGOと思われる文章が続いていました。

 

次章の「想像力よりプログラミングを」ではLEGOマインドストームソニー開発のプログラミングブロック「Koov」を比較に出し、プログラミング初心者向けキットであるKoovならマインドストームより安価でもし子供が興味持たなくても自分が遊べるから買うとのことですが、そもそもマインドストームもプログラミング初心者用と作られている側面もあるにも関わらず、それを否定して著者の趣向でLEGO製品を否定しているようにも見えてしまいます。

さらに言ってしまうとプログラミングはよく想像力で作るものであるといわれています。(参考:プログラミングは想像力と創造力。 | monopro キッズ・プログラミング道場
それなのにも関わらず、章見出しでプログラム対比として想像力を持ち出すこと自体ナンセンスです。

そして、最終章でLEGO社の今後のことについて書かれている流れになっています。

ここまでLEGOを否定的な記事を書かれるとLEGO好きとしては反論したくなりました。

最後に私が言いたいことはLEGOは自分自身でのめり込んでハマっていくものであり、親が干渉するのはLEGOをおねだりされた時ぐらいだということです。

それでは今回もこれでお開きです。

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