ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

芥川賞、直木賞、2016年度下半期(156回)が決まったようですね。最近目立つのは芥川賞だけど、今回はどうなんだろう

 

www.bunshun.co.jp

www.bunshun.co.jp

 

芥川賞山下澄人さんの「しんせかい」

直木賞恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷

 

のお二方のようです。最近の受賞は村田沙耶香さんの「コンビニ人間」や本谷有希子さんの「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」と最近は女流作家さんが受賞し、2010年代の問題をどちらもテーマとして取り上げていることで話題をよび、少し前だと、又吉直樹さんの「火花」と羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」での二人同時受賞で、当時あまり名前が売れてなかった、羽田さんは強烈なキャラクターと「又吉さんのついで」キャラでテレビに多数出演し、一機に名前が売れたり、もう少し前をみると、史上最高年齢(75歳9か月)で受賞した黒田夏子さんの「abさんご」や、田中慎弥さんが受賞式の際、「断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」で当時審査員をやっていた石原都知事にジャブをうったり、西村賢太さんの受賞の知らせのとき何をしてましたかの質問に「自宅にいて、そろそろ風俗に行こうかなと思っていました 」などなど、、、

 

上記にアツくみっちり書いた芥川賞を受賞していろいろ話題になったこと、この濃さで2010年からの7年分なのです。

書いててもすごく濃いなって思っちゃいました。

 

一方、直木賞

桜木紫乃ホテルローヤル」受賞会見でタミヤのTシャツを着てくる。

朝井リョウ「何者」平成生まれ初の直木賞受賞

池井戸潤下町ロケット」ロケット制作の町工場を取り上げ話題になる。

 

直木賞を見返して、私が思い出したのはこのくらいでした。

 

やはり、2010年代で見ると圧倒的に芥川賞受賞者のインパクトと、チャンスと言わんばかりに自分の名前を前面に売っている方が多いですね。おそらく、純文学(純文学 - Wikipedia)とエンタメ小説では元々の知名度に差があるので、無名の方が多い、芥川賞の方が何かしら爪痕残すことをする場合が多いのでこういったことになるのでしょうか?

2000年代も作品と最年少受賞で話題になるのは芥川賞が多かった印象です。

 

単純に考えて、普段作家の方はなかなかメディアに出る機会がないので、こういった時代遅れになったものの、まだまだ影響力のある晴れの舞台で売名することは、とても有意義ですし、むしろそれをしなければ、いつ名前を売るんだというくらい、作家人生や新規読者の獲得に必要なことなのかもしれないと思いました。

 

今回もなにか面白い話題ができることを願いたいものです。