ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

【日本つらい】なぜ『しんどいこと』が美徳になるのだろうか。追いつめられて自殺するくらいなら、つらいこと辞めてしまえばいいのに・・・。

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満員電車に揺られて、朝から晩まで12時間以上もやりがいがあるのかわからない仕事に拘束され、満足な賃金が支払われない。そして、バカンスのような1か月連続した休みすらなく、私生活と仕事の忙しさに忙殺されてしまう・・・。

このように毎日が一瞬で終わってしまい、自活の歯車を回すために長時間拘束される労働に従事して、労働力や拘束時間に対して大した支払わられないお金にしがみついて何とか暮らしているのが日本の「普通」と呼ばれる生活なのはおかしな話なはずなのに、何故かそうしたライフスタイルは見直されることは今までほとんどありませんでした。

2010年代に入ってようやっとブラック企業が社会問題となり、表面的な問題である「残業代未払い」や「過多な長時間労働」はやめていきましょうということにはなりましたが、そこの根っこの問題である『日本人はどのようなライフスタイルを過ごせば幸せと感じるのか』ということには今だに踏み込んで議論されることはありませんよね。

これが議論されないということは自分自身がどのように生活を送れば幸せなのかということを考える人があまりに少なすぎるということだと私は思います。過去にこの記事でも書きましたが、こんな息がつまった社会では自殺者数が世界一になってしまうのも頷けます。

bosatonozyougi.hatenablog.com

上記記事では日本の自殺率の統計に国際基準の統計では変死者と判断された死者数と自殺者数を合わせて公表するのがスタンダートであるにも関わらず、日本ではその変死者数を含まない自殺者数を公表しているので、実質的に自殺者数は世界イチなのではないかという仮説を紹介しました。

その記事の後半でも触れましたが、これだけ日本人の自殺者数が多いのは「善悪感情」でものごとを決めてしまいがちになり、閉塞的な考えに陥って追いつめられてしまう日本人特有の「社会的追い込まれ方」に原因があるのではないかと私は思っています。

ここで言う「社会的追い込まれ方」の思考に陥ってしまうのは逃げたいのに逃げれないというスパイラル的な考え方になってしまうことを指しています。

例えば、どんな状況かというと、、、。

仕事がきつすぎるけど、自分が抜けてしまったら人に迷惑がかかる。責任感がないヤツだと思われたくないから逃げることはダメだ。履歴書にキズがついてしまい次の職にありつけるのか心配だ。皆、大人になったらしんどいことを経験しているのに、自分だけしんどいことから逃げることはよくないことだ。だから逃げ道は死ぬことしかないんだ。

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(こんな感じになるんですね・・・。新世紀エヴァンゲリオン第1話より)

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想像での一例にすぎませんが善悪感情で自分自身の気持ちを八方ふさがりにしてしまい、自分を殺してしまうということです。

このスパイラルを作ってしまう社会の思考自体、狂っていると思いませんか?

社会がこういう考え方なら、予防策はただ一つしかありません。

自分自身がしんどいことから手を引くということです。

辛抱強いこととしんどいことを続けることは違うと思います。

しんどいことを乗り越えた先に未来があったのなら、それは辛抱したことにより達成することができた境地であるかと思います。

しかし、何も身にならない、自分の人生が豊かになるわけではないことを我慢することはただ、しんどいことをしているだけです。

そのしんどさを我慢することは辛抱強さではなく、搾取されているだけなのです。

それを混同してしまい、自分の人生を豊かにするわけでもないことに苦しい時間を沢山かけることに一体、どのような意味があるのでしょうか。

また、しんどいことから手を引く勇気がないからこそ、追いつめられて精神を病んでしまうのではないのでしょうか。

現代では昔より、しんどい社会に関わらずに自活することができるお金を作る作業は容易になりました。インターネットの活用により、簡単に自分自身を変えることができるかと思います。(稼ぎ方、生き方はかなり成功事例が出回っているので割愛します)

言ってしまえば、しんどいことに追い込まれているときは思考停止している状態で人生を好転させるためのアイデアを考えていないとも言えるかもしれません。

精神を病む前にしんどいことから手を引き、日本で自分らしい生き方を模索するにはまず、日本人の「普通の生き方」という概念を捨てて考えなければ始められそうもないですね。

それでは今回もこれでお開きです。

 

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