ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

7年ぶりに北海道から東京に行ったら違う街に見えて「この富を少しでも地方に回してくれたら」と思った。

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2週間前、7年ぶりに東京に行きました。

正直、羽田空港や一部のJR駅以外の建物は7年前見たものもあったはずなのにどれも記憶がなく、どれも新鮮に感じました。
なぜだろうと思った時、ほとんどの主要の建物がリニュアルされていたり新施設がオープンしていたりと7年間で街が新陳代謝をしているからという部分が大きいのかと思います。

これが毎年、毎月一回程度、東京に行っていればどれがどのように変化をしたのかがわかり、違和感を感じることなく景色を見ることができるかと思いますが長いスパンを置いてしまうと別の街に来てしまったような気がしました。

しかし、このように一回行った街が新鮮に感じるってある意味異常なことであるなと感じました。
ここから、北海道在住の田舎者のボヤキになります。(笑)

確かに、2020年の東京オリンピックに向けてインフラの再構築やそれに伴い不動産投資が加速しているのは経済の原理としてわかります。
そもそもオリンピック誘致の目的はその街の経済の活性化させることにより、国を潤すことが目的でもあるので急ピッチで建物のリニュアルや新施設が登場することは当たり前のことです。

下記記事のように東京五輪の経済効果は全国で32兆円になると試算されているようです。

www.nikkei.com

正直、東京五輪を3年後に控えて北海道に住んでいて五輪による経済効果を実感することがありません。
2010年からの7年間を見て北海道の街の風景は劇的に変わったということは数えるほどしかないと思います。
札幌では何件かのビルが建ったり、大通、札幌駅を結ぶ地下歩行空間が完成したりとインフラ面での強化、リニュアルはありますが東京のようにガラリと変わるような大規模なことはあまりないように感じます。

北海道の地方都市は特に悲惨でそうした面でガラリと変わったと言えるのは北海道新幹線が開業した函館と元々駅前を再開発していた旭川くらいでしょうか。

元々日本の構造は東京一極集中によるもので東京ではバンバン落としている富を地方に分配して日本全体を底上げしようという考え方は田中角栄が「日本列島改造論」を出した以外、ほとんど言われていません。
問題視はされていますが、東京に経済、文化、国家機能が一極集中していて何一つ問題ないから一極集中している富を地方に回してどう変わるのかイメージできない(イメージすらしない)で机上の空論になってしまっているのが現状です。

地方のインフラも十分整えられているではないかと言う声もあるかと思いますが、東京へつなぐことしか考えていない空港、新幹線、高速道路の整備くらいなものです。

どの地方も東京にリンクすることを最優先とされており、地域間で完結する経済の結びつきを軽視しているように思えます。

今は東京五輪という目標があり仕方ありませんが、五輪終了後でもいいので、少しでも東京に過剰投資されている富を地方に分配して地方でも住みやすい交通体系の再整備や設備投資ができるようになればと思ってしまいます。

それでは今回もこれでお開きです。

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