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ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

JR北海道、無人駅の空きスペースを無償貸し出しへ。しかし、対象が公共団体のみになっており、集客効果があるのか考えてみた。

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2016年度も過去最大の赤字となり、より経営難であることがわかったJR北海道が決算報告と合わせて、無人駅利用促進案として無人駅のスペースを自治体や観光協会、商工会など公共団体に無償でスペースを貸し出しをすることを発表したようです。

対象の線区は以下の通りです。

この区間での無人駅が対象になるそうです。
JRが示している使用方法の例は行政の窓口や観光案内所、地場産業のPRや販売、コミュニティスペース、イベントスペース、会議室などが「駅の空きスペースを活用した駅のにぎわいにつながる利用」として考えられています。
ぱっとニュースをみる印象としては活性化策としては有効のように思えますし、対象の駅もかなりの数になるかと思います。

しかし、問題はこういった使用方法ができる駅が限られているということです。

北海道のローカル線区の無人駅の駅舎のタイプは3つに分かれます。(自治体で改築した駅舎は除きます。)

1、元有人駅だったため、駅舎がある。(天塩中川駅、中富良野駅、浜中駅、川湯温泉駅など)
駅舎(2005年5月)

(引用:天塩中川駅 - Wikipedia

2、倉庫、廃車を再利用した駅舎がある。(歌内駅、西留辺蘂駅、西北見駅など)

駅舎(2005年5月)

(引用:歌内駅 - Wikipedia

3、駅舎がない。(北星駅、生野駅、ラベンダー畑駅など)

ホーム(2004年8月)

(引用:北星駅 - Wikipedia

こうして見ていくと、JRが示している利用方法をすることができるのは1と2の一部駅になることが予想されます。2や3の駅のほとんどは一日の利用者数が1人いる程度の駅です。

元々の有人駅も北海道内の地方では自治体が古くなった駅舎を改築し(改築後すでに20~30年経過しているものが多いですが)地域の交流センターや図書館などを併設している駅はあります。(例:美深駅 - Wikipedia女満別駅 - Wikipediaなど)

これらの先例がどの程度、鉄道利用につながっているのかは不明です。

観光流動が少ない路線では自然と地元利用につなげる施策か無人駅舎を道の駅のような活用方法(物産販売や観光情報の発信場所)として車で来る人も駅に集めるという方法の二つに分かれると思います。

しかし、単純にこれらを無人駅舎内に入れるだけでは人口が極端に少なく、観光流入もほとんどない町や村では大きな結果につなげることは難しいと思われます。

一番この施策がマッチしそうなのは富良野線だと思います。

観光利用客と地元利用客が適度にあり、終点に人口30万人以上いる旭川(富良野~旭川間は約54kmの距離)を持っていること、施策によっては旭川を中心に地元利用が期待できるからです。

特にラベンダーシーズンである夏季には鉄道を移動手段にする需要がかなりあります。このシーズンに運行される富良野・美瑛ノロッコ号旭川駅発の列車の場合、満員になることもあるようです。

中富良野駅~ラベンダー畑駅間にて(2016年9月)

(引用:富良野・美瑛ノロッコ号 - Wikipedia

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無人駅に魅力的な観光施設や企画をするだけで、さらなる観光的魅力を作ることができるかと思います。

私が考えたのはこんな感じです。

  • 新たな食品、商品を開発し、その駅でしか買えない商品の販売(その駅に行く意味を持たせる)
  • イベント開催による集客
    KAPLAアクアプレイなど自然をテーマにした玩具の体験、販売イベント
    ・体験イベント(ラベンダーや自然を使ったものづくりなど)
    ・駅をつかった謎解きイベント
  • カフェなど軽飲食店の運営

ざっと素人の私が考えついたのはこんな感じです。(ちょっと感覚が古いですね;)おそらく、集客につながるポイントは旭川や札幌、全国でもやっていないイベントを企画、または誘致することだと思います。地元客を巻き込むことができれば一番いいのかもしれません。

このように観光路線であればやりようがありそうです。同じく流氷観光や釧路湿原を沿線に持つ釧網線(釧路~網走)でも夏季、冬季に一定の集客がある路線ですので観光に特化した無人駅の利用方法で活性化できる可能性があると私は思います。

一方、観光流入が少ない町では高齢者向けのコミュニティスペース(簡単なコーヒーやお茶、軽食を出す程度のものでも十分だと思います)やコンビニ誘致(紋別市で補助金をだしてセイコーマートを誘致する例もありましたね)などが活用の仕方になるのでしょうか?
観光流入が少ない町では駅の活用方法についても限定的なことしか利用方法がなく、活用するにしてもなかなか難しいことになりそうです。

そもそも、民間に有償貸与すれはJRの収入にもなりそうなものです。特に富良野線無人駅、数件については、テナント物件としてきれいに改修すれば、不動産物件として機能しそうな気がします。
観光路線のように知名度が高い路線の駅内にお店があるということは出店するお店にしても一つの宣伝効果にもなりますし、魅力的な要素になるかと思います。

ローカル線の駅で喫茶店など出店している例も北海道内でも数ケースあります。(北浜駅 軽食&喫茶停車場など)

そういった面で、ちょっと商売下手な印象も受けてしまいます。

今後、自治体などがどのような施策を打ち出すか気になるところです。

それでは今回もこれでお開きです。

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