ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

日本の面接はおかしい。マナーとかどうでもいいから、面接者、採用者ともにフラットな関係で面接できたらいいのにって思った。

 

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この記事をみて、日本人が当たり前に思ってやっていることですが、こうして動画で見ると異常な感じが引き立っていて面白いですよね。
だからと言って、新卒の就職活動や転職活動では全身を黒でまとって、入室から面接中の姿勢、退室まで常に礼儀を気にしながら取り組んでいきます。
さらにややこしい敬語を使い、相手への配慮など建前で面接をしなければならず、とても面倒ですよね。
この記事内でもあるように海外での反応も「やりすぎだろ・・・」といった声が多数あがっているようですね。

そもそも、日本以外の就職での面接や採用活動、風土はどのようになっているのか調べてみると、日本のように決まり事でガチガチで堅苦しいといったことはなく、インターンでの経験や大学での専攻などを考慮して決めることが多いようですね。(参考:世界の「就活」ってどんなもん? 新卒&転職を「アメリカ・香港・スペイン・ベトナム・ドイツ」で追ってみた。

日本型の面接はまさに新卒一括採用の弊害だと思います。みんな同じ方向に向いて、同じ格好をし、同じマナーを守れるから仲間とコミュニケーションを円滑に取ることができる人材なのが前提とされています。
そのため、コミュニケーションが得意な人ほど面接ウケはよく、すぐに採用される傾向にあります。
いくら特技やスキルがあっても面接でコミュニケーションがうまく取れなければ、「性格に難あり」というふわっとした理由で不採用にしてしまいます。
結局、コミュニケーション重視で採用している会社にはどうも、世渡り上手ですが、仕事ができない人材がいつの間にかたくさんいるという現象が起きます。

日本の面接がマナーでガチガチに固められているのも学校教育の延長で異端がいれば、輪が乱れ、足並みをそろえることができず面倒だからという非効率的な考えがいまだに曲がり通っています。
現代では人口構造的に慢性的な人材不足となり始めているにも関わらず、こういった独特のフィルターをいまだに使っていることに違和感があります。

もっと日本の面接も双方にとって有意義な時間にするためにマナー重視から、本来面接する意味で重要なことである双方のメリットをすり合わせる場にしなければならないと思います。
なぜかこういった堅苦しい面接ばかりなので、受ける側は無駄にマナーや失礼のないように面接者に伝えるだとかそういったことに気を取られ、緊張し、面接直前は憂鬱な気持ちになります。採用側は採用側で似たり寄ったりのことしか言わない人材のなかから本物を選ばなければならないという面倒くささがあります。

双方にとってフラットな面接になれば徒労も少なくなるのになって考えちゃいます。

それでは今回もこれでお開きです。

 

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