ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

保守的すぎる考えの地方にある商店街。新しいアイデア、若者の考えを恐れ、過去を思い出し滅びを待っているだけだと思った。

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この記事を見て思ったのが、衰退している商店街でも若者を一応は求めているんだという当たり前のことを思いました。
そもそも、商店街の運営(デベロッパーみたいな仕事)の求人をみたこともありませんし、どのように商店街の運営側に立つことができるのかもわかりません。
そのため、勝手なイメージでしたが、商店街の中で選ばれた人がやっているんだなくらいな感覚です。
調べてみたところ、外部による商店街のプロデュースする会社や商店街の運営募集は東京など大都市圏の商店街では求人を募集しているようです。

どの業界にも言えることですが、若者を排他的にしている頭の固い運営をやっていると会社の動きが保守的で革新的なサービスを打つことができず、既存の構築したシステムをただ運用することにしか頭にないところが多いですよね。

商店街の運営もまさに「保守的」な思考にとらわれて、動きが重くなっているのではないのでしょうか。この記事の実例にありますように、若者がほしいと言いながら、「うちのまちは閉鎖的だから」という言い訳で全く変わろうとしないですし、仕舞には商店街の運営が若者を排他しています。
こんな例もある始末です。

とある、残念な地方都市の商店街に行った時のことです。「若い世代に世代交代したいが、いい若者がいない」と例のごとく言われる年配の会長さんがいらっしゃいました。「いやー、そんなことはないでしょう。ほら、地元に〇〇〇〇さんという、魅力的な居酒屋を全国区で展開している人がいるじゃないですか! 彼みたいな商売上手な人に、次の世代の商店街を担ってもらえればベストですよ」とお話すると、「アイツは俺の話を聞かない。商店街の活動にも消極的だからダメだ」と言うのです。

 こういったように「成功している若者」の意見を聞かない運営が多いみたいです。
商店街が衰退してしまった今、地方の商店街を本気で再生させたいなら、若者を自分たちの都合のいいように使い倒すのでなく、いい意味で若者を「使う」ということしなければ、未来はないかもしれません。

結局商店街が郊外のショッピングモールに負けてしまったのは努力不足であるということが言えます。
プロモーション不足(イオンなどのポイントセールなどに対応することができなかった)や核テナントがなく、商店街に魅力的なテナントがない(地主との絡みがあるため、商店街単体では行動しにくいところですが)こと、売れていた時の名残みたいな雰囲気があり、殿様気分であったことなどがあると思います。
つまり、今まで時代に合っていない商店街をお客さんが我慢して使っていたところに魅力的なショッピングモールが登場したことにより、一気にお客さんがそっちに流れてしまった形かと思います。

現に大都市圏で余力のある商店街は独自にプロモーションをうち集客につなげたり、地主で協力し合い、核テナントの誘致にも成功し、ショッピングモールに対抗策を打っています。

私は衰退した地方の商店街にはまだチャンスがあると思っています。商店街の立地は駅前など街でもいいところにあるのでやり方次第で魅力的なスポットにすることができると思います。
なんとか、古い体質を抜け出して面白い商店街がたくさんできるといいですね。

今回もこれでお開きです。

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