ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

残業上限規制「月100時間」がほぼ決まったらしい。要は「過労死しない程度の残業はしてね」ってことなのね。。。

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これだけ、いろんなところから叩かれまくっているのに残業上限規制が「月100時間」が最終決定になりそうですね。

怖いのはこの上限規制を盾にブラック企業が上限ギリギリで残業をさせるのではないかということが個人的には怖く感じます。

古い体質の組織に入ると、自分の仕事が終わっていても空気を読んで何かしらやっているふりをして時間を消費させなければならない仕事環境が多いですよね。

大体、そのような古い体質の組織に入って働いている人が口をそろえるのは「会社の決まりだから仕方ない」の一言です。

 

例えば、インフルエンザで会社を休みました。本来なら出勤停止になるはずなのに上司から「有給でやすんでね」と出勤停止期間を有給で休ませられる場合や、ひどい場合だとただの欠勤扱いになり、欠勤分の給与が減ります。
実際上記のような話をいろんな人から聞きます。

ブラック企業や古い体質の企業は現代の働き方、社会システムに合わない「腐った根性論」を振りかざしてきます。古い体質の根源は経済成長期の6勤1休のときから変わらず、それも不眠不休でやれば仕事が進むしここが頑張りどころだ。という考えを50年経った現代でも振りかざしてしまう人、組織があまりにも多すぎます。それもたちが悪いのは「日本を豊かにするために不休で働く」という50年前の意識から「会社休むことは悪だ」という意識に変化していることです。

 

労働に関する法律は大企業向けに作られており、中小企業にはないも同然(中には無視する大企業もありますが、、、)になっています。現在の36協定も所詮、書類を出すだけの作業に形骸化しています。サービス残業や給与未払いなどが発生していてもよっぽどのこと(過労死?)がない限り、労働基準監督署などから注意を受けることなんてありませんので経営者側はやりたい放題しようと思えばできます。

今回の上記の残業規制100時間を法律で決めたところで、その法律を守らさせる企業は大企業だけではないかと思います。しかし、残業100時間以内に規制されたとしても「過労死しない程度の残業はしてね」ということなので、労働者からすると、「労働で死なない権利を得た」というだけのものではないでしょうか。

以前書いたように企業にぶら下がっても幸せな暮らしは提供してくれなさそうです。

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本当に日本人が長時間労働から脱するにはまだまだ相当の時間がかかりそうですね。

今回もこれでお開きです。

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