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ぼさとの定規

思ったこと、書いていきたいと思います。

なぜ、書店が減少しているのか。カフェやら雑貨やら古本やらを「空間演出」を理由に展開するのではなく、ただ利益向上ってだけで書店に置いているのはどうかと思う件について。

thepage.jp

少し前のデータですが、書店の売り上げはピークだった1996年から減少を続け今もなお下り続けています。
報道などでは出版業界も焦っているだとか、読者人口が減ったからだとか、電子書籍の普及が影響してるとかいろんなことを外から言われています。
この現象について、下記記事で要因検証されています。

www.1book.co.jp

 1 ) 日本人の人口構成比率の変化・少子化と生産年齢人口の減少
 2 ) インターネット・スマートフォンタブレットの普及
 3 ) 図書館・新古書店の利用拡大
 4 ) 消費者の情報収集手段の多様化と情報の階層化
 5 ) 時間・お金の使い方の変化
 6 ) 所得の実質的な減少と格差社会の2極化
 7 ) 情報源や娯楽としての出版物の価値の低下

 主に人口減少と出版物以外に情報収集手段が多様化したことが挙げられています。
出版不況と呼ばれてもう20年にも関わらず、売り上げ減少を食い止めることができないというのはこの理由だけではなさそうですが、その時代の変化に合わせて出版業界は何を対策をしたのか、本気で食い止める気があるのか、この20年で行った抜本的な施策や対策というのはほとんど小さなものであると思います。

出版社は出版点数を増やしました。書店は大型化しました。しかしそれでも売り上げが下がります。どの業界よりも早くPOSを活用した自動発注のシステムや在庫管理システムを構築しました。しかし、売り上げは下がります。書籍の粗利が2割しかないので、カフェや雑貨、古本の取り扱いを始めて、ほかのもので本の粗利の低さをカバーしようとしました。相乗効果で本も買ってくれたら、、、しかし、売り上げは下がります。

こんなようなことをもう20年もやってきているのです。
しかも、最近では本業の「本を売る」ということを半ばあきらめ?本の売り場を縮小してノウハウもなにもないセンスがない雑貨屋やカフェ、古本販売を始めています。本業を工夫することを捨てて、粗利のために異業種にチャレンジするというのはどうなのでしょうか。

代官山蔦屋書店(代官山 T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設)などは空間の演出としてカフェ併設や雑貨販売などしており、そういった理由付けやブランディングをするために合わせて販売しているのなら効果はあると思います。
しかし、現状そうしたことをしている大半の書店は「本を置く棚より雑貨、カフェを置いたほうが売れる」という気持ちではなくお金で考えてるところがあります。

確かに、資本主義なのでお金がないときはお金中心に考えるのはわかります。しかし、残念ながら、本質である「本を売る」という本気で改革をするという気持ちが微塵もない会社ばかりなのが現状です。

そこで、最近注目されているのが、セレクトショップ型の個人でやっている書店です。こちらについては今回は触れませんが、その方々は本気で出版業界を考え、時代にあった有益な本屋を作ろうという「魂」がある方々だと思います。
そういった取り組みがナショナルチェーンでも出来れば、減少を食い止めることができるかもしれませんが、古い体質の会社が多い出版業界ではなかなか難しいのが現状です。

今回もこれでお開きです。

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