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ぼさとの定規

元書店員ぼさとが社会のこと、書店のことなど、思ったことを書いていきたいと思います。

「騎士団長殺し」村上春樹の新作でると、行列になるほど早く読みたくなる現象について考えてみた

 

www3.nhk.or.jp

ネット臨界を見ていると、「どうして行列ができるんだ」ということが話題になっています。
新作のゲーム機発売や新作MAC商品が発売以外の商品で、発売日当日に列ができるものは村上春樹の新作長編小説が同レベルの報道で話題になることもとても不思議ですよね。

以前、書店で働いていた身としても、なぜニュースに上がるのかとても気になります。

同様の現象で調べてみたところ、過去ニュースを遡れたのは、「1Q84」シリーズの新刊発売の時でした。

続いて、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」刊行の時も同様に行列ができ、そして今回の「騎士団長殺し」も同様な現象が起きています。

 

なぜ、村上春樹の長編新作がでると行列ができるのか。元書店員視点でここからは勝手に推察です。

1、ファンの人口が多い(ノルウェイの森の文庫が1000万部以上売れている時点で相当数の人が村上春樹さんの文章を読んでいるため、ファンが必然的に多くなります。)
2、カルト的なファン層も多く、村上春樹さんの作品自体がどれも魅力的で質が高いものであるため、中毒性がある。
3、読みやすい文体であり、どの作品もとっつきやすい。
4、いち早く村上春樹の新作を読むことがかっこいいという風潮がある。

5、話題性があるから、すぐに読むことで周りに話すネタになる。
6、トレンドを作っているファッションが大好きな人がファン層が多いこと。

ここからはこういう注目新刊を売るときについて。

以前、書店に勤めていた時に村上春樹さんの新作商品にかかわったことがあります。
話題性があるどの本に言えることですが、店頭に目立つように出すとお客さんがそれに吸い寄せられるかのように手に取り、どんどん売れていくのです。
予約品だけでなく、当日店頭に置いた商品が衝動買いでどんどん売れていく印象です。
だからこそ、作品が発売されて勢いがあるうちにどれだけ商品を確保し、どれだけ売り切ることができるのかが売る側には問われてきます。
こういった勢いのある作品はある時を過ぎるとパタリと速度を落とし、急に売れなくなります。なかなか商品の確保ができず、ようやく入荷したその時にはまったく売れなくなってしまっているということも起きてしまいます。その前までにどれだけ売ることに力を入れるということを書店ではしているわけです。

 

結局、客観的に考察することはできませんでしたが、ムーブメントである以上は売れますし、こういう話題性のある商品は確実に売っていくことが書店の生き残る道のひとつとも言えます。
私もそのうちかって読んでみたいと思います。

それでは、今回もこれでお開きです。

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